ポスティング広告とクレームは切っても切り離せない関係であり、多かれ少なかれどんな業種であってもクレームは発生します。
世の中には様々な人間がいるので、クレームを0にすることは難しいですが配布方法や対策によって「クレームの数を減らす」ことは十分可能です!
当ページでは、ポスティングの際で発生しやすいクレームの事例を踏まえながら、対策や苦情を言われたときの対応法などをお伝えしたいと思います。
ポスティング以外でも有効な方法もありますので、是非参考にしてください!

ポスティングの際に多いクレームの事例

「不特定多数のご家庭にチラシを配布する」という特殊な広告宣伝であるポスティング。

チラシの情報が必要な人もいればもちろん不必要の人もいます。主にクレームとなる主な発生源は「不必要」の方々からになります。

では、ポスティングでどのようなクレームが多いのでしょうか。事例を踏まえながら1つずつ紹介したいと思います。

「勝手にポストにいれるな!」

クレームの中で一番多いものは、ポストに投函したことによる苦情でしょう。

ご自身で契約している新聞の中に入っている広告チラシであればクレームにはなりませんが、頼んでもいないチラシがどこの誰かわからない人物に投函されていたことにより苦情の言葉を発する方はいらっしゃいます。

大手のポスティング業者などは1度発生したご自宅では「配布禁止物件」として配布員に周知することがほとんどですが、配布員のミスや引越しなどによって世帯主が変わってしまった場合新たに発生する可能性も。

こういった配布行為によるクレームは直接配布員に行くことはなく、ポスティング業者かチラシの広告主に直接電話などで来ることがほとんどです。

チラシが濡れていた、または汚く折れ曲がっている

チラシの投函自体に悪いイメージを持っていないお宅でも、チラシ自体が濡れていたりクシャクシャに折れ曲がっていると不必要なクレームが発生することがあります。

特に雨の日の配布で濡れたチラシの場合、その濡れたチラシが原因でポスト内に入っている大切な配布物を濡らしてしまう可能性もあるので、大変注意が必要です。

中には「雨の日の配布は厳禁」と決めているポスティング業者もありますが、決まりでなくても雨の日の配布は避けたほうが好ましいでしょう。

また、クシャクシャに折られたチラシもクレームの発生源となります。

日本人は新しくキレイなものを好む性質があるので、誰かの手に触れたと明らかに分かるような折られたチラシはどれだけ中身が良くてもいいイメージに繋がることはありません。

クレームだけでなく、反響率にも響きますのでチラシはキレイな状態でポストに投函することが望ましいでしょう。

 

複数枚同じチラシが入っている

人間が手作業で配布するポスティングは、多かれ少なかれヒューマンエラーは発生します。

その中で一番多いミスが、チラシの複重投函です。

地図を確認していても同じ物件に再度投函する場合や、誤って2枚重なっていれてしまうことなどは多々ありますが、このミスもクレーム発生の要因となります。

もし、ミスが1度2度程度であれば、チラシをいただいた方も目をつぶってくれる可能性もありますが何回も同じことが発生すると「意図的なミス」と思われクレームになる場合も。

この場合の苦情内容は「チラシを投函するな」という内容よりも「ちゃんと配布していないのではないか?」と仕事面に対する内容が多くなります。

 

ポスティングでクレームが発生!上手な対応方法は?

配布中にクレームを言われた場合

最初に配布員目線のクレーム対応方法をお伝えしましょう。

配布員は直接クレームを言われて処理をすることはほとんどありませんが、配布作業中に住民から「勝手に配布するな」と言われることがあります。

その際は、素直に謝った後に投函チラシを受け取り、次回から配布しないように礼儀よくお伝えしましょう。

絶対に行ってはいけない対応が、

  • 無視する
  • ぶっきらぼうな返事
  • 「ここに言ってください」とその場の責任逃れ(無責任な会社と思われるだけです)

ということです。

クレームを長期化しないためにもその場は早く収まるように真摯な対応で手際よく行ってください。

また、業者より派遣されている配布員の場合は、事後に会社に伝えて今後の対応をお願いしましょう。

警察絡みや金銭を要求された場合

ポスティングを行っていて多かれ少なかれ発生するものが「警察を呼ぶ」という言葉と金銭の要求です。

基本的にチラシをポストに投函する行為自体を取り締まる法はありませんので、ポスティングのクレームで警察が動くことはありません。

あるとすれば、投函時にポストを壊してしまった場合(器物損壊罪)や、自宅の敷地内にポストがある場合(住居侵入罪)になるでしょう。

「チラシを投函されて迷惑だから警察呼ぶ」ということは現在の日本の法律ではほぼ成立しません。

ただ、警察の名前を出してくる方は今後も大きなクレームになる可能性が高いので、配布禁止物件として指定することが望ましいでしょう。

稀に「罰金しろ」「迷惑料を払え」など金銭絡みのクレームも発生しますが基本的に金銭の要求には応じてはなりません。

罰金とは、「国が人に対して科すもの」であり個人間の口約束は法的拘束力もないものです。

腹の虫が収まらないクレームに対しては、手土産などを持ってチラシを回収するなどをして対応する方がトラブルの長期化を防げるでしょう。

 

無駄なクレームを発生させない!配布時の対策は?

ポスティングのクレームは、配布時の意識だけで減らすことができます。

少しの意識で結果は大きく変わりますので、是非参考にしてみてください。

 

チラシはキレイに丁寧に配布しよう

人間誰もがキレイなものをもらうほうが嬉しいはずです。

例え興味のないチラシや広告だったとしても、美しく投函されたチラシは目に留めてもらえる可能性も上がりますし広告主のイメージも良くなります。

チラシが折れ曲がっていたり、ポストからはみ出た状態では貰った方も「ゴミを入れられた」と感じてクレームになることもありますので、どれだけ急いでいてもチラシはキレイに丁寧に配布することがポスティングの基本です。

 

天気の悪い日の配布は避ける

前項でも申し上げたように、濡れたチラシは余計なクレームの発生源になりかねません。

チラシ自体が濡れて汚くなってしまうことももちろんですが、濡れたチラシが原因でほかの郵便物や配布物を濡らしてしまう可能性があるからです。

天気の悪い日の配布は無理せず、できる限り天気のいい日に行うようにしましょう。

 

夜間の配布を避ける

ポスティングは特に配布の時間などの決め事がなく、時間があれば宣伝を行うことができる広告方法です。

人通りが少なくなる夜間を得意とする配布員も存在することは確かですが、明らかに夜の遅い時間は「不審者」として見られる可能性もあります。

特に閑静な住宅街などでの夜間配布は下手な目立ち方をしますので、時間帯を考慮したほうが望ましいです。

 

配布した場所をチェックする

何度も同じチラシを配布しないように配布した場所は必ず地図などでチェックするようにしましょう。

内容が素晴らしいチラシでも、何枚も同じものを投函されてしまうとクレームにつながる場合があります。

最近では、自分の歩いた場所をGPSで記録するスマホアプリなどもありますので、こういったものを上手に活用して複重投函を避けたいですね。

まとめ:クレームは必ずしも“悪”ではない

今回はポスティングのクレーム時対応についてまとめました。

しかしクレームは必ずしも悪ではなく、クレームがあるということは「きちんと配布されており、住民に見てもらえている」ということです。

クレームが発生すると気持ち的にも憂鬱になってしまうかもしれませんが、見てもらえているという事実は変わりません。きっと大きな反響に繋がることでしょう。

ポスティングは人と人のやり取りで成立する広告手法ですので、万が一クレームが発生した場合は迅速な対応で長期化しないようにしたいですね。