小規模事業者持続化補助金という言葉をご存知でしょうか。

簡潔に申し上げると、自社の広告費等にかかる費用を国が3分の2を負担してくれるという小規模事業者にとって大変ありがたい制度です。

名前は聞いたことあるけど、制度が難しすぎて今まで使っていなかった方も多いかと思います。

「広告費を算出するほど余裕がないよ!」「もっと集客したいけどあまり高額の広告費は出せない・・・」という方も、是非【小規模持続化補助金】という制度を知って、チャレンジしてみてください!

【小規模事業者持続化補助金】とは?

 

返済の必要がない公的な支援金!

【小規模事業者持続化補助金】とは、経済産業省の管轄の補助金の1つです。

・本補助金事業は、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者等の地道な販路開拓等の取組や、あわせて行う業務効率化の取組を支援するため、原則50万円を上限に補助(補助率:2/3)するものです。

日本商工会議所より引用

と、いう概要が公式にありますが少しわかりにくいですね。

ざっくり申し上げると、

『小規模事業者がもっと売上を伸ばすための広告費や業務を効率化するためにかかる費用を最大50万円まで国が補助するよ!』という内容になります。

例えば、

  • 店頭に置くチラシを印刷したい!
  • ポスティングにチャレンジしたいから外部のポスティング会社に依頼したい!
  • 通信販売を始めるからホームページを作りたい!
  • 大きな看板が欲しい!

 

などなど、マーケティングや業務効率化などを図る場合に、かかる費用の3分の2(上限額50万円)まで負担してくれる制度になります。

※似た名前で、「持続化給付金」というものもありますが、こちらは2020年のコロナウィルスの影響で休業等により売上が落ちた中小企業に給付される制度であり、全くの別物となります※

 

小規模事業者持続化補助金の対象者

小規模持続化補助金の申請は、すべての事業者ができるわけではありません。

基本的に名前にもあるように「小規模」の事業者のみとなり、対象者の定義としては、

雇用している正社員が5名以下(経営者は含まず)
娯楽業・宿泊業・製造業で、月間75時間勤務している従業員が20名以下(週5、7時間勤務の3分の2以上勤務していると1人とカウントされます)
開業届を提出しおり、実際に創業している個人事業主(開業届だけを提出してこれから始めます!ではNG)

 

の方々が「申請する権利を得る」事業者となります。

ただ、注意したい点は、申請した人全員が50万円支給されるわけではありません!!

補助金は税金です。国には予算がありますので、実際申請された中から事業計画表などで点数化され、補助金を貰える方が選別されるのです。

採択率(実際に補助金を貰える確率)は、年度の補正予算にもよりますが、約30〜50%ほどと言われています。

 

2020年度の応募受付スケジュール!

 

2020年よりスケジュールが大きく変わりました。

今までは年間1回ほどしか応募時期がなく、その時期を逃すと「また来年会いましょう」状態でした。

しかし2020年より3年間は通年での募集・・・厳密にいうと4ヶ月ごとに締め切りを設ける形となります。

この3年間はチャンスが3倍に膨れ上がったということです!

【今後10回分の応募締切スケジュール】

第1回:2020年3月31日(終了)
第2回:2020年6月5日(終了)
第3回:2020年10月2日
第4回:2021年2月5日
第5回:2021年6月初旬予定
第6回:2021年10月初旬予定
第7回:2022年2月初旬予定
第8回:2022年6月初旬予定
第9回:2022年10月初旬予定
第10回:2023年2月初旬予定(最終)

 

応募要項や詳細は【日本商工会議所公式HP】を御覧ください!

 

小規模事業者持続化補助金はポスティングにも使える!

 

さて。当社ブログが申し上げたい本題はここからです。

小規模事業者持続化補助金✕ポスティングの利用について説明したいと思います。

前項でも申し上げたように、小規模事業者持続化補助金は、自社製品やサービスが拡販されるよう広告などの費用に使うことができます。

ポスティングは、チラシを各ご自宅にお届けする広告手法。

では、もし小規模事業者持続化補助金の満額50万円を利用するとなると大体どの程度の規模のポスティングが可能なのでしょうか。

 

ポスティングにかかる費用は?

 

一概にポスティングといっても、それぞれかかるコストがあります。

ポスティングを始めるにあたって必要となるコストは、

  • 印刷代
  • デザイン代
  • 配布代

が主な経費ですね。

デザイン代は、自社で作成すれば無料(人件費のみ?)となりますが、外注する場合はもちろん費用が発生します。

相場としてはマチマチですが、フリーランスの方に頼んだ場合で約2〜4万円程度、

中規模の企業に依頼すると5万円〜10万円程度がデザイン相場見込みと言われています。

そして次に印刷代

近年では印刷会社も競合化しており、ネット印刷会社などでは個人の方でも簡単に安価で注文できるようになりました。

印刷代の基本は、多く印刷すればするほど1枚あたりの印刷費が安くなります。

例えば1万枚印刷しようとしたとしましょう。相場は約1.5円〜2.5円です。

仮に2.5円とした場合、1万枚にかかる費用は25,000円となります。

 

配布料金は、実際にポスティング会社に支払って配布員にお願いするための料金ですね。

オーソドックスな配布方法で「軒並み(のきなみ)」配布で計算してみましょう。

軒並み配布とは、集合住宅・戸建てなど居住形態問わず人の住んでいるポストに投函する方法。

軒並み配布の場合、A4サイズのチラシだと相場は約4円。

万枚だと40.000円が配布にかかるというわけです。

 

小規模事業者持続化補助金を使った場合

 

小規模事業者持続化補助金は、最大50万円分が補助されるわけですが、

「50万円分かかったので、全額補助される」というわけではありません。

実際に広告経費としてかかった金額の3分の2が補助されます。

例えば、上記の例を取り上げてみましょう。

横浜市西区で1万枚のポスティングがしたい!

【例題の条件】
チラシはA4
デザイン個人のフリーランスに委託
印刷は自分でネット印刷
ポスティング会社を利用する場合
※消費税は考慮しない※

デザイン料:3万円
印刷料金:2万5千円(2,5円✕1万枚)
配布料金:4万円(4円✕1万枚)

合計:95,000円

【補助金を使う場合】

95,000✕3分の2=31,666円

上記でポスティングを始める場合の自己負担金額:31,666円(補助金額:63,334円)※小数点以下は切り捨てです※

と、上記の例だと補助金を使った場合、プロのデザイン、プロの配布員を使って約3万円で10,000世帯へチラシを配ることができます。

例えば、MAX50万円使うとなえると、75万円分の広告費が可能です。(自己負担額25万円)

配布料金4円、印刷代2円、デザイン料3万円だった場合、
自己負担25万円で、12万枚のチラシ配布が可能となります。(消費税は考慮しない)

この数字は、ざっくりと申し上げると横浜市神奈川区全世帯にチラシが届く数字というイメージになりますね。ものすごい数です。

 

最後に:持続化補助金✕ポスティングは採択されやすい?

実際に持続化補助金制度を利用して、ポスティングをされていらっしゃる業者も多数存在することも確かです。
アナログな広告手法でイメージがつきやすい・オーソドックスな販促というところが理由の1つではないかと私達は考えます。
人気の補助金ですので、難易度が年々高くなっていることも事実ですが、何もしなければ何も始まりません。

是非、1歩の踏み出しとして挑戦してみてはいかがでしょうか。

もし、無事審査が通った際は、是非当社のご利用もご検討くださいね^^