不動産業界は、なぜポスティング広告を多く利用するのでしょうか。

 

ポスティング業界で一番依頼が多く、古くから活用されている業種が「不動産関連」です。

ご自宅のポストでも毎日のように近隣の新築戸建や土地、マンションといった不動産広告のチラシが入っていませんか。

名の知れた大手不動産会社であってもチラシ広告を利用しているほど、ポスティングと不動産は大変相性がいいことで知られています。

では何故不動産業界は数ある宣伝方法の中でもチラシ広告を利用するのでしょうか。

当ページでは不動産業界の特性とポスティングとの関係性について紹介したいと思います。

不動産を販売するために使われる宣伝方法

不動産は何も広告を出さなければ自然に売れるほど簡単な業界ではありません。

1件の成約利益が高い不動産は、あの手この手を使って様々な方法にて広告を打ち出します。

では不動産広告は主にどのような手法が使われるのでしょうか。

 

インターネット広告

ネット環境が普及した現代社会においてインターネット広告を出すことはもはや企業の必須条件とも言えるでしょう。

もちろん不動産業界でも同じであり、多額の費用を投下して不動産検索サイトや宣伝ページなどを駆使して物件を探している人に向けた広告を打ち出します。

SNSなどを上手に利用すると、アクセス数も上がり人の目に触れることも多くなりますし最新情報をいち早く更新できることもインターネット広告の大きな魅力です。

しかし便利な反面インターネット広告は多くの方の目に触れる機会がある分、宣伝費用が多額になりがちな部分も。

大手不動産会社など資金面が潤沢な企業であれば広告に多額の費用をかけることができますが、中小やベンチャー企業であればやはりお金の面で負けてしまい多くの情報が行き来するネット社会では埋もれてしまうでしょう。

また、インターネット広告は基本受け身になります。「本気で物件を探している」という消費者でなければクリックすらされることもありません。

物件の規模や金額などによっては費用対効果が悪くなってしまう可能性もあることがネット広告のデメリットとも言えますね。

 

チラシを使った宣伝広告

大手・中小などを問わず不動産の広告はチラシがメインとなることが大半です。

不動産は、BtoCビジネスの中ではほぼトップクラスで大きな金額が動くものとなり、1件の成約が大きな利益となります。

ペーパーレスが叫ばれる時代でもチラシでの広告は根強い人気となり、不動産との相性も大変良好です。

1枚の紙に多くの情報を載せることで一目で物件のイメージが湧きやすくなることもチラシ広告の大きな特徴と言えるでしょう。

デメリットとしては、ネット広告ほどの瞬発力がないことです。

1回の広告で何千何万人へのアプローチが可能なネット広告と比較すると情報を拡大させるまでに時間がかかります。

情報公開をしてすぐに問い合わせが殺到するような人気タワマンや話題性の高いブランドマンションであればわざわざ費用をかけて地道な手を打つより、インターネットを利用するほうが販売スピードが上がる可能性があります。

不動産とチラシ広告の相性がいいと言われる理由

当社反響ポスティングにおいても不動産業は「成約をして初めて報酬をいただく」という方向性を採用しております。

中にはこの報酬制度に対して「リスクがあるのでは」という声も上がりそうですが、それ以上に私達は不動産とチラシは切っても切れない関係にあり依頼主様・当社・お客様の3目線から見てもwin-win-winの関係にあると感じています。

では、不動産とポスティングを利用したチラシ広告が何故それほどまでに相性が良いと言われるのでしょうか。

一目で分かる物件の情報量を家族での共有

不動産をお洋服や化粧品のように衝動で購入する人はごくわずかでしょう。(むしろほぼいないに等しいです。)

価格・立地・間取り・学区・地域の雰囲気など様々な要因がマッチして初めてお客様は購入の意思を示します。

チラシの大きな特徴として、「1枚で情報を掲載できて、物件の雰囲気を感じられる」という点があり、ネット広告とは違った温かみを感じます。

また、その情報を紙1枚で家族で共有し団らんの話題とされる可能性も。

同じサイトや不動産ページを夫婦別々のスマホなどで見るには少し寂しい感覚もありますが、紙であると肩を寄せ合って話し合いができるのでコミュニケーションツールの一貫としての役割も果たします。

 

ターゲットを絞り込んでアプローチができる

例えば横浜市に新しいファミリー向けの新築戸建が完成し、「現地見学会」というようなキャンペーンを行うとしましょう。

その現地見学会に訪れる客層はどのような方々でしょうか。

わざわざ電車やバスを何時間もかけて乗り継いでくる方はごく僅かでほとんどが近隣にお住まいの人々になるでしょう。

てことは、ピンポイントで近隣の住民にターゲットを絞り込んでPRしたほうが大変効率が良くなるということです。

実際にデータとして「購入者の過半数は物件から半径1km以内に現住所をおいている」というものも上がっており、特に子供のいるファミリー層では「子供の学区を変えたくない」「幼稚園や保育園が遠くなるのは嫌だ」という意見も大変多くなっています。

インターネット広告は、日本中だけでなく世界中に情報を発信できることが魅力ですが、不動産からの距離が遠くなれば遠くなるほど成約件数は減少。

少しでも成約率を上げるためには近隣住民にアプローチすることが大変重要ということです。

ポスティングという広告手法は、「〇〇区●●●1丁目〜3丁目」などチラシ配布地域を事細かに指定することができ、合理的で効率的な広告ツールになるということが大きなメリットです。

 

反響率がアップする不動産チラシの配布方法

チラシを作って配布するという一連の流れは、特別なポスティング会社を通さなくても思い立ったらすぐ誰でもできる方法です。

しかし、チラシ1枚でも内容や配布方法によって成約率は大きく代わり、適当に配布するだけでは無駄足に終わってしまう可能性もあります。

では、反響率が少しでも上がるチラシはどのように作って配布すればいいのでしょうか。

 

ターゲットを明確化しよう

不動産に限った話ではないですが、モノを販売するときに「どんな人に買って欲しいか」を明確にする必要があります。

  • 4LDKの戸建てであれば、既にお子様がいるファミリー層。
  • 2LDKの小ぶりなマンションであれば、結婚したばかりの新婚夫婦や子供が巣立ったご高齢の夫婦。
  • 1R〜1LDK程度であれば単身者。

など、物件によって「購入層(ターゲット)」が明確なはずです。

ファミリーが住んでそうな大型マンションに1R間取りの物件の情報を配布したところで反響になる可能性はごくわずかでしょう。

むしろ「迷惑なチラシ」というレッテルが貼られ、下手をするとクレームになることも考えられます。

人間は自分勝手な生き物で、必要とする情報を探し求めている中で不必要な情報が入ってくると、それを迷惑と感じ取ってしまいます。

どういう方々に見て欲しいかを今一度考え、配布員へ意図を伝える。こういったイメージ的なこともチラシを配布する上で大変大切なことです。

 

学区ごとへの配布は意外と盲点!

もし今手元に不動産のチラシがあれば、「小学校や中学校、近隣幼稚園・保育所の情報は掲載されているか」見てみてください。

意外と学区が書かれていないことが多いことが現状です。

不動産のチラシは大人向けですから実際あまり学区の表記がないことが多いのですが、都内や都心近郊地域のような密集地域は同じ地域なのに道路1本挟むと学区が変わるなんてことも大変多いです。

ファミリーで一戸建てを購入するご家庭によって、子供の学区が変わるということは大変重要な問題で、どれだけ魅力的な物件でも学区が違うというだけで検討外になることも。

逆をいえば、学区表記がきちんとされていて、その学区内のご家庭や住民にチラシを配布すると家族で見てもらえる率がぐんっとあがります。

物件のチラシは、価格や間取り、位置情報などが優先されお子様の学校情報は二の次にされがちですが、既にお子様のいるご家庭や地域に配布するのであれば学区情報は大変重要項目です。

お子様の小学校はたった6年間と思うかも知れませんが、大人の6年間と子供の6年間は大きく変わり、マイホームのために転校をさせることを懸念とする親御様も多いことでしょう。

反響率を上げるには学区情報を明確にして、学区内にチラシを配布するということも1つの手法です。

 

まとめ

ネット社会が叫ばれている現代においてもチラシでの広告は捨てたもんじゃありません。

金額が大きく動く不動産だからこそ温かみを感じ、情報に正確さが求められるチラシが有効なのです。

もちろんインターネットの情報が効果がないわけではありません。しかし地域に密着したポスティングだからこそできる強みというものはあり、デジタル化が進む世の中でも紙ベースのチラシ広告は今後も生き続けることでしょう。