2019年10月。ついに消費税が10%となりました。
買い物額の1割が消費税として課税されることによって私たちの生活には大打撃!かと言って給料が10%増えたわけでもありません。
消費税が8%から10%になったことで私たちは年間数万円の負担が課せられることになり、今後軽減処置が終わるとともに徐々に重荷へと変わりつつあります。
収入が増えない中徴収されるお金は増えていき、生活水準を保つためにも「副業」の二文字を思い浮かべる人も少なくないはず。
副業といっても在宅ワーク、アルバイトなど様々なジャンルがありますが、今回は「ポスティング」という仕事について紹介したいと思います。
ポスティングは副業に向いているのか。通常のサラリーマンや主婦、学生でもポスティングを行うことは可能なのかどうか。 なぜポスティングは副業として注目されているのかも含めて解説いたします。
目次
日本のサラリーマンの副業率は?
10人に1人が副業を行っている
副業とは、現在のメインとなる仕事とは別に収入源となる仕事を持つことを指します。
平成29年度のとある調査では、現在の正社員で働いている人の10.9%が副業を行っているそうです。
約10%と聞くとさほど多く感じませんが、10人に1人と考えるとわりと多く感じませんか?
また現在は副業をしていないが過去に行った経験のある人も9.9%。現在進行形と合わせると約2割以上の会社員の方々が何かしら副業に触れている計算になります。
副業を行う理由として最多なのは、やはり「収入補填」であり、次いで「スキルアップ」や「本業によるストレスを解消」などが続きます。
正社員の41%が副業を行いたいと感じている
副業は自ら望んでいても、会社の規約で禁止されていたり時間的拘束が長くなかなかできない、希望する時間帯の求人がないなどの理由で実際に行動に移せない人も多く存在します。
「今はできないけど、副業意欲がある」という潜伏的人材は全体の41%。約半数弱の働く人々が副業に興味を示しています。
なぜこれほどまでに副業が注目されているのでしょうか。
やはり一番の大きな理由は「働き方改革」により、実質的な働く時間がカットされたことにあるでしょう。
また、残業が減り自分の時間が増えたことで何か収入になる行動をしたいという方々も多くいます。
少子高齢化により働き手が減る現代の日本にとって、企業側も「少ない時間でも働いて欲しい」という希望も多く求人の数も急増しています。
日本政府も副業には積極的な考えを見せているので、今後も副業率は右肩上がりになるでしょう。
参考:パーソル総合研究所、副業実態・意識調査結果【個人編】を公表 加速する副業。正社員の 10.9%が副業実施中、1年以内の開始 41.3%
副業の平均収入は約6.8万円
上記の調査結果によると、副業の平均収入は月収6.8万円が平均値だそうです。
この金額を見たら「結構もらっているな」と感じませんか。
今の月収に7万円を足してみてください。
都心の1Rのアパート家賃ほどは副業で得られることになります。 しかし実際には数字のからくりがあり、多くもらっている人が平均値を上げているので、副業をしている人の2割は1万円~2万円程度。
全体の数字を見ると、
- 1万円~2万円 :20%
- 2万円~3万円 :14.9%
- 3万円~5万円 :20%
- 5万円~10万円:23.8%
となっており、副収入で5万円以下を稼いでいる人が全体の半数以上を占めています。
もちろん業種やスキル次第で本業以上の収入を得ている人もいますが、ほんのひと握り。
副業の実態としては5割強の人が数万円を目指して副業を行っています。
とはいえ何もしなければ0円。
やはり食費程度でもプラスで収入になれば生活もかなり変わるのではないでしょうか。
副業でポスティングを始めてみよう!向いている人や稼げる金額
ポスティングという仕事とは?
ポスティングとは、1件1件のポストにチラシを配布する広告手法です。
よくご自宅のポストへ新聞や配布物以外にピザやお寿司、不動産などのチラシが入っていませんか?
これが「ポスティングで配布されたチラシ」であり、配布員が1件ずつポストに投函しているのです。
インターネット広告とは違い、確実にターゲットに沿ったアプローチができるので、不動産やリフォーム会社、幼児教育など多くの業者で使われている宣伝方法になります。
ポスティングは広告したい側(企業側)と配布員がいなければ成り立たないので、どこのポスティング会社も配布員の確保に力をいれている状況です。
アルバイトやパートなどどこかの企業に属する働き方は決められたシフトや勤務時間に出勤する必要がありますが、ポスティングの配布員は自分の空いた時間に行うことができるので、副業として常に人気のある職業でもあります。
ポスティングは副業として稼ぐことが出来るのか?
ポスティングの報酬は大きく分けて2種類あり、時給制と完全出来高制となっています。
ほとんどのポスティング会社は完全出来高制を導入しており、1枚あたり○円という価格設定になっています。
報酬の平均は、
- 戸建てへの投函:1件5円前後
- マンションなどの集合住宅への投函:1件2~3円
の場合が多く、実際にポスティングをしている人の時給換算は約900円~1000円程度が平均的でしょう。
1日2時間(戸建てを1時間で200件×2時間)で日給が約2,000円。週3回行ったとすれば1ヶ月で約24,000円の副収入となります。
副業としては十分な収入ではないでしょうか。
現在ポスティングを実際に行っている人は早起きして出勤までの1時間や休日にまとめて4時間など自分のライフスタイルに合わせて配布している人がほとんどです。
ポスティングが向いている人と選ばれる理由
時給換算を聞くと「普通のバイトをやったほうが儲かるのでは?」と思われがちで、よっぽどポスティングに慣れた人や土地でないと都心の駅チカファミレス(時給1,300~1,500円など)のアルバイトには叶わないでしょう。
それでもポスティングが選ばれる理由は、「自由度の高さ」です。
自分の働きたいときに仕事をすることができる・本業が忙しいときは休むことができるなど、今ある生活を中心にスケジュールが組むことができる上に、仕事として企業に拘束されることがないので急な欠勤などがあってもお咎めされることがありません。
特に本業がシフト制など不定休の仕事を行っている人には大変おすすめの働き方です。
実際にポスティングの配布員は、
- サラリーマン
- 子育て中の主婦
- 引退されたご高齢者
- 学生
など様々な方が働いています。
わずらわしい人付き合いもないので、「黙々と一人で作業がしたい」という人も向いている仕事です。
また、ポスティングの依頼のほとんどはご自宅近辺のことが多く、住んでいる地域が戸建てエリアが密集した地域や平坦地、マンションなどが多い地域は配布効率が上がりますので向いています。
とはいえ、手と足を使う仕事なのでなかなか体力面でハードと感じる部分も。
体力に自信があり、ウォーキングやランニングを趣味としていて「趣味をしながら副業を」という方も配布員として活躍しています。
まとめ
最近では、クラウドサービスを始めフリーランス化とした副業が大変注目を浴びています。
ポスティングも企業に属すことなくできる仕事で、ライフスタイルを変更することなくスキマ時間を利用して収入を得ることができます。
新聞の購読率が下がりつつある現代で、ターゲットに直接アプローチできるチラシ広告の需要は留まるところを知りません。
増税や物価上昇で生活が少し厳しいなと感じたのならばスキルや資格がいらないポスティングを検討してみては如何でしょうか。